Siem reap Day1 2年振り、そして12年振り

2023/01/20

「テト期間はホーチミンにいない方がいいよ」

念願だった海外移住を果たしホーチミンでの生活が始まった2023年の1月頭。旧正月であるテトを前にベトナム人たちからは年末休み前特有のソワソワ感や仕事はもう終わり感が出ている中で言われた言葉だ。
多くのベトナム人たちが実家に帰るこの期間はホーチミンから人が消え、街から明かりが消えるらしい。
日本人たちもこの時期を使って日本に帰国したりそれぞれに旅に出る。
島国日本とは違いこの国は海外が近い。

まだ引っ越して1カ月と経っていない今日本に帰る理由など1つもない僕は当然に海外旅行を選択した。今回の旅先はカンボジアはシェムリアップ。ホーチミンからは飛行機は1時間程とかなり近い。そしてシェムリアップには12年ぶり2回目となる。海外旅行という意味ではコロナ後初となり2回目の場所とは言え否応なしに期待が高まっていった。
期間は8泊9日。絶対に暇になるけど仕事を携える今回はワーケーションのような感じになるだろう。どこでも仕事できるのって便利だな。

海外旅行とは言え2回目の場所でホーチミンから1時間、旅先を決めたのも3日前と旅慣れている者からすれば何の心配もないし下調べも不要だ。夕方のフライトまでにパッキングを済ませ空港に向かう。
以外にも空港は空いていて、いつもはうんざりするほど並んでいて時間のかかる出国手続きもあっという間に終わってしまった。
幸先がいい。こういうのは大体を旅を象徴する。

片側2列の小型機に乗り込み12年前もホーチミン経由でこの小さい飛行機だったなと思い返していた。
飛行機は何の問題もなく、本当にあっという間にシェムリアップ国際空港に到着した。

シェムリアップの空港は小さく飛行機から空港に直接入ることはできず、空港内を歩いて建物へ向かうことになる。
ここも変わってないんだなとなんとなく12年前を思い返しながら入国審査へと向かう。
建物に入ると人は2手に分かれていく。真っ直ぐに入国審査へ向かう人とアライバルビザを取る人だ。
確かなアライバルビザなんてあったなと思いながらそちらのレーンに並び、空港のwifiで入国の情報をチェックしてみる。
「入国にはビザが必要だが現地でも取得できるので問題ない。USDを用意しておこう」とある。
ドル持ってない。日本円しか持ってきてないよ。絶対日本円じゃ払えないよな。でも両替所もないし。この場合どうなるんだろう。全然幸先良くないな。最悪この辺の欧米人に借りるかと腹をくくる。
自分の番がきて円で払えるかと聞くと、当然無理。どうせ無理だろうけどベトナムドンで聞いてみたらいけた。流石隣国、実は結構心配だったけどあっさりクリア。

入国を終えてSIMを買おうと思ったが今度は両替所がない。何で入国の場所にないんだろう。近くのスタッフに聞くと機械を指さされこれでやれと。こんな両替機あるんだと思って近づいてみるとキャッシングの機械。諦めて他を探すと離れた出国側にあった。この中々すんなりと上手くいかない不自由な感じに旅を感じて嬉しくなる。

1万円だけ両替してSIMの契約を終える。後は街へ向かうだけだ。
空港からはタクシーかトゥクトゥクか選べるらしい。値段は1ドルしか変わらない。別に急いでるわけでもないしカンボジアと言えばってところもあるし迷わずトゥクトゥクを選択した。

空港前のトゥクトゥク乗り場

かなり陽気なおじちゃんで、トゥクトゥク自体も派手なライトと爆音のスピーカーが装備されていた。
そのスピーカーに接続されたスマホを渡され好きなものをかけろと言う。
フリーだと言われ渡されたビールを飲み、なんとなく選択したBeatlsのSgt.Pepperを聞きながら真っ暗なシェムリアップに向けて進みだした。

陽気なトゥクトゥクドライバー

真っ暗な道を進み、後ろから車にガンガン追い抜かれていくトゥクトゥク。ちょっとだけ車にすればよかったかなと思ったけど、すぐに街にらしくなり今回8泊するホテル「Chhay Long Angkor Boutique Hotel」に到着した。

フレンドリーな中国系のおじさんと、絶対にこっちが強いんだろうなとわかるガタイのよい女将が迎えてくれる。
1階には小さなフロントとカフェのようなスペース。奥にはプールが見えている。
思ったよりこじんまりしてるなと思ったけど部屋に入ると十分な広さで、コンクリート打ちっぱなしのお洒落な内装は綺麗で値段の割には良いなと感じた。
時計を見ると20:30を少し過ぎたあたり、まだ寝るには少し早いので少しだけ散歩をしようと外に出た。

外に出ると割と近くから大きな音楽が聞こえてくる。音の方へ向かって歩いてみるとパブストリートまでは徒歩でわずか2分程度とかなりの好立地だった。調べていた両替所も近いし、コンビニも近いし凄い良いホテルかもしれない。

喧騒に導かれるようにパブストリートに足を踏み入れる。ベトナムのブイビエンと同じく音量は相変わらずバグっているが、週末にも関わらず意外と空いてるなという印象だった。近くのナイトマーケットのある店舗で話した感じだとコロナの影響で人が来なくなっていて、その影響がまだ続いているらしい。
前回来た時はもっと大きなナイトマーケットがあったがそこはクローズされているとのことだった。
開いてるナイトマーケットも中に入るとシャッターが下りている店舗が多い。本格的に戻るまでにはまだしばらくかかりそうだ。

爆音のバーに一人で入る気にもなれず、パブストリートから出たすぐの通りにあるピザ屋で夕食をとった。
カンボジアに来たしカンボジア料理とも思ったのだが、この辺は欧米人向けにローカライズされていて全くカンボジア感もないので拘らなくてもいいかなと思ったのと、お店の前の窯で焼き上げるピザがとても美味しそうに見えたのでここに決めた。

パブストリートに思ったほど惹かれなかったこともあり、食事を終えると真っすぐにホテルに戻った。
このホテルは夜エントランスが施錠されるらしい。中に入るにはフロントで寝ているお父さんを起こさなければならない。防犯上必要なんだろうけどこれだけはちょっと面倒くさいなと思った。夜に何度もでるのがおっくうになる。

部屋に戻ったのは11:00頃。シャワーを浴びてベッドに入った。明日から何しよう。

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