Siem Reap Day3 旅は人との出会いで広がる

2023/01/22

このタイトル使ったことある気がするけどまぁいいか。でもそういうことなのよ。
前日にシェムリアップの1/4、いや、思い出をなぞることも終えてしまい、半分くらい終わってしまったようなこの旅に不安を抱える今日は目覚ましもかけずゆっくり起きて仕事をする日とした。

とはいえ1日中仕事をする気にもなれず15時過ぎに夕日の名所、プノンバケンへ向かうことにした。
ネットで調べるとプノンバケンは一日の定員が決まっており、それを超えると入れなくなるらしい。
今から行って入れるかちょっとだけ不安になったが、カンボジアが定員なんて律義に数えてるわけないだろうと思った。
夕日を見るためだけにアンコールチケットを1日分消費する。これが7日券ホルダーの余裕だ。
3日券のやつには真似できないだろう。

どうでもいい優越感と余裕を携えてこの日はGrabでアンコールワットへと向かう。
そうカンボジアではGrabでトゥクトゥクを呼べるのだ。しかも街の流しのトゥクトゥクと比べて値段がかなり安い。
地図でみるとアンコールワットから近かったのでいいだろうとアンコールワットにしたがこれが失敗だった。
地図で見ると近いからって本当バカっぽい。近いわけない。

15分程で到着しそこからプノンバケンへ向かって真っすぐに歩いていく。歩き始めてすぐに結構かかるなと思った。
しかも夕方とはいえ東南アジアのカンボジア。ジメッとした暑さが体を包む。
どれくらい歩いただろうか。プノンバケンのふもとに着いた時には既に汗まみれになっていた。

ここから登るのか。結構ハードかもな。と思いながら歩を進める。
あっ、定員に関しては案の定誰も把握してなかったと思う。入り口に人はいたけどアンコールワットのチケットを確認するだけ。

夕日の時間が近づいているためか結構な人が一緒に登っていった。観光客だけでなく地元民っぽい人や僧侶のような恰好をした人までみんなここで一日を終えるんだな。

山頂まではそれほどかからずに到着できた。山頂に遺跡がありその上から景色を見るらしい。
夕日まではまだ時間があるためかみんな遺跡の下で座って休んでいる。
とりあえず登ってみようと遺跡に登ってみると確かに見晴らしがよい。
アンコールワットを上から見れるのはここだけなんじゃないか?

アンコールワットを見下ろす

ただ陽ざしを遮るものがないのがないのでとにかく暑い。だからみんな下で待ってるのか。
日に当たり続けるのは流石にきついので遺跡の陰になる場所でしばらく待機することにする。
とはいえ太陽の位置的に結構時間はありそうだ。降りることもできないし待つしかない。

特にやることもなくボーっとしていると、近くに一人の女の子が座った。夕日を見に来たんだろう。
彼女も暑さから逃れるように影を探していたんだと思う。
マスクをしているのもあるけどなんかちょっと日本人っぽい感じもする。7:3で現地人だと思うけど目の感じが日本人っぽいなと思っていた。

「あとどれくらいで日が落ちるんだろう?」
暇だったのでCanonのカメラを調整している彼女に英語で声をかけてみた。
全然日本人じゃなくてしっかりカンボジア人だった。プノンペンから1人で旅行に来ているようで彼女のシェムリアップは二回目だと言う。
向こうも暇だったんだろう、今日どこへ行ったとか、明日はどこへ行くかだとか、仕事は何をしてるだとか初めましてでする会話をお互いブロークンイングリッシュで伝え合った。
お互い第二言語同士なので時間がかかるのが良かったんだろう、気づけば遺跡の上は人で溢れかえっていた。

もう夕日関してはいうことないくらい綺麗だし、写真じゃ全然伝わらない。この旅を通して思ったけど、夕日が綺麗な国だなと思った。
そして待ち時間はあんなに長いのに綺麗な時間はあっという間に終わってしまう。最後のマジックアワーを終えるとあとは一気に暗闇に代わっていく。

暗い森と聞くと怖い感じがするが、みんな一斉に下山する様子は子供のころのお祭りの帰り道を思い出した。
彼女とはそのまま会話をしながら下山する。

「ここまではどうやって来たの?」
と聞かれて思い出す。そういえばGrabで来たから帰りの足ないわ。
「Grabできたからこれから探す」
と答えると、私のトゥクトゥクがいるから一緒に帰ろうと言ってくれたので甘えることにした。
しかもホテルも近いらしくて丁度よかった。
ホテルに近い場所で降ろしてもらいインスタを交換して彼女とは別れた。

1人旅で最初から最後まで1人でいることってほとんどないんだけど、今回も良い出会いがあった。
なんというか運がいいんだろうな。こういうのが面白くて旅を続ける一つの理由だ。
一度部屋でシャワーを浴びて夜ご飯を食べて部屋へ戻る。ゴロゴロしていると彼女からメッセージが来ていた。

高級ステーキ

「明日のベンメリア一緒に行く?」
特に予定もなかったし、今までの経験上こういうのには乗っかった方がいいに決まってる。
こういうのを旅が広がると言っているんだけど、今回も旅が広がり始めた瞬間だった。
明日の朝は早い。もう寝よう。

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