Siem Reap Day2 誰もいない7Days

2023/01/21

目が覚めて時計を見ると8時半過ぎ。時差なのか年なのか目覚ましをかけずに起きる時間が明らかに早くなった気がする。
シャワーを浴びて外に出ると快晴の空。良い旅になる気がするな。
まずは両替へと向かう。この辺で一番レートの良い両替所らしいが1万円が70ドル台とかなり厳しい数字。
円安きっつい。
これは思ったより豪遊はできなそうだな。使うところないかもしれないけど。

両替を済ませ何をしようかと思ったのだが、シェムリアップなんてアンコールワットに行くしかない。
相場とか全然調べてないからとりあえず周りの遺跡はおいておいてアンコールワットだけに行こう。アンコールワット往復の相場は大体覚えている。

「ヘイ、トゥクトゥク?」
「あー、アンコールワット行きたいんだけどいくら?」
「10ドルだな」
「ちょっと高くない?もう少し安くしてよ」
「特別に8ドルでいいよ」
ということで交渉成立。多分これでも高いんだろうけどアンコールワット往復だけならそんな差がないだろうと思って決めた。

こんな道だっけなと思いながらアンコールワットに向かっていくトゥクトゥク。なんとなく道を覚えているけど絶対違う気がする。地図アプリを見ると全然違う方向に進んでいる。何だろうと思い聞いてみると先にチケットを買わないと言われた。
確か前に来た時はアンコールワットへ向かう森のような中にあった気がしたんだけどな。
変わったのかとなと思いながら乗っていると。大きな建物に到着し、ここでチケットを買ってこいという。
でかい。明らかにでかくなってる。どんだけ儲かってるんだろう。こんなに立派になって。

中に入ると多くの観光客で賑わっていた。チケットブースの数も以前よりも圧倒的に増えている。
アンコールワットへのチケットは1日券30ドル、3日券60ドル、7日券70ドルの3種類がある。
ほとんどの観光客が3日券を買っているように思う。実際アンコールワットは周辺も含め3日あれば十分だ。
ただ今回は9日の滞在。絶対3日は行くし、プラス1日でも行く可能性があるなら7日券だろう。
ちょっと迷ったけど7日券を買うことにした。(結局6日間使った)

7日券はどこだろうと探すと1番端に1つだけブースが設置されていた。1つしかないのに誰も並んでいない。ブースの前に行くともはや係りの人すらいない。本当に誰も買わないんだろう。
近くにいたスタッフに7日券を欲しいと伝えると驚いたようにスタッフを呼びに行った。

チケットを手に入れ駐車場に戻るとドライバーからの営業が始まった。ほかの遺跡も一緒に行った方がお得だという。
その通りだなと思い結局ショートコースを回ることにしてしまう。
ショートコースを回るとシェムリアップの1/4くらいは制覇したことになるんじゃないだろうか。
初日でそんなに回ってしまうと本当にやることがなくなってしまうんじゃなかと不安になった。まだ8日もあるのに。

結局いい感じに半日を遺跡観光に費やして汗だくで街へと戻ってきた。1日何も食べていなかったのでホテル近くのお洒落なカフェ「Bokong」でクメールカレーを食べてホテルへ戻った。

長めのお昼寝から覚めると外は暗くなり始めていた。パブストリートもそれほど面白くなさそうだし夜何しよう。
パブストリートから発展する気が全然しないしそうなると友達とかもできないだろうな。
誰とも関わらない旅になるかもしれないなと思った。

そんなことを考えながら、ふと思い立って12年前に泊まっていたホテルに行ってみようと思った。
12年前、初めて1人でツアーも使わずに行った海外がシェムリアップだった。たしかiPhone3Gを持っていた。今やiPhoneは14。歴史を感じる。
ネットなんて街中で使えなくて、ホテルのロビーに備え付けのPCで情報収集してた気がする。
そのホテルのお土産屋のおじちゃんと仲良くなって写真を一緒に撮ったんだよな。その人に会いたいなと思った。

そしてもう1つ、そのホテルの目の前にあったローカルレストラン「Lyly」。
初のアジアで食べ物にビビってたこともあり安全なものを食べ続けていたのだが、最後にローカルっぽいところに行こうと思い、意を決して入ったレストランだ。
熱湯で箸を除菌するような場所だったけど人は沢山入っていて味もおいしくて、もっと早く来ればよかったと思ったのを覚えている。
そしてお店の手伝いをしていた子供がかわいかったのも覚えている。あの子も大きくなったんだろうな。見てみたいなと思った。



12年前の記憶なんて全くあてにならないけど幸いシェムリアップの道はシンプルで真っすぐ歩くだけですぐに到着した。
・・・なんか暗いな
暗いっていうかこれ開いてなくない?
ホテルの前で暇してるトゥクトゥクドライバーに声をかけてみた
「ホテル閉まってるの?」
「あぁ閉まってるよ。今はお客さんがいないから一時的にな」
そしてホテルの目の前に視線を向けるとLilyも閉まっている。というかその隣もしまっていてシャッター通り化している。
「あのレストランもクローズ?」
「そう。コロナで観光客がまだ戻ってきてないからみんな閉めてるよ。トゥクトゥク乗るか?」
「トゥクトゥクはいいや。ありがとう」

まさか閉まってるとは思わなかった。4星ホテルなのになぁ。そんなに集客苦労してるのか。agodaで予約できたけどな。まぁそれはいいか。

残念だなと思いながら記憶を頼りに当時入ったレストランで夕飯を食べることにした。この思い出をなぞる旅も悪くない。
レストランの人気は相変わらずで集客苦とは無縁のようだった。
確か当時も頼んだアモックとマンゴージュースを頼む。これは12年前と変わらずおいしい。

12年も経つと流石に街は変わるよな。当時はなかったパークハイアットができてたり、モダンなアパレルショップができてたりと確実に進化している。前はもっと土の道が残ってた気がするけど今はほとんどみない。

この日も夜にやることが見つからず、パブストリートで1$のビールを1杯だけ飲んでホテルへと戻った。
夜やることないのは本当想定外。まだ2日目なのにどうしようと不安を抱えたまま眠りについた。

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