2019/9/14-15
「なんでそんな危ないところに行くの？」
イスラエルに行くって言う度にこの言葉を言われた。なんでだっけ？結局なんでイスラエルにしたのか未だに自分でもわからない。多分理由も目的もないんだと思う。でも目的とか理由とか別に必要ないよね。
今回のフライトは夕方発になるので、午前中に必要な物の買い物とパッキングを済ませる。バックパックは今回初稼働のミレーのKULA30。40と迷ったけど40は背負うと大荷物感がすごいので30にしたけどちょっと小さい気もする。流石にあまり余裕はない。
成田空港に到着後はチェックインを済ませ、しばらく食べられなくなる和食を食べて、ラウンジで時間をつぶして出発を待った。今回のフライトは香港経由になるんだけど、香港までの飛行機はガラガラ。窓側の席だったんだけど横を見ると誰も座っていない。なんでこんなに空いてるんだろうと思ったけど香港で起こってるデモの影響かな。一時空港も機能が止まってたし今わざわざ香港に旅行に行くもの好きもいないんだろう。
香港に着いたのは夜遅くで、トランジットも４時間程度だったので空港内で時間をつぶしてイスラエル行きのフライトを待った。こっちの飛行機は満席。ここから12時間くらいあるのに運悪く真ん中の席。幸いにも両隣が細身の女の子だったので窮屈さはなさそう。その分気使うけど。12時間のフライトも得意の睡眠であっという間に乗り越える。映画も1本しか観れないくらい寝てた。到着1、2時間前くらいからは流石に寝飽きて起きてたんだけど、近くにツアーの日本人の団体がいるらしくツアーガイドが到着後の説明をしている。隣の女の子も日本人だし、危険危険と言われてるけど思ったより日本人いるなと思った。
定刻にイスラエル、ベン・グリオン国際空港に到着した。飛行機を降りて、入国審査へ向かう途中も結構日本語が聞こえてくる。色んな人から危険だって言われ続けてたので今回は警戒してたんだけどこれだけ日本語が聞こえてくるとちょっと緊張が和らぐ。飛行機が満席だったことからわかるように世界的に旅行地としては凄く人気があるんだと思う。
イミグレーションに着くとものすごい人の数。日本人や中国人も多かった。これは大分時間がかかりそうだな。しかたなく並んだ列の最後尾で一人旅のバックパッカーと出会う。大阪に住んでいて年は１個違い。見た目的にも旅慣れてるな人だなという感じ。同じくイスラエルとヨルダンを旅するようで、最初の目的地がエルサレムと同じだったのでそこまで一緒に行くことにした。
今住んでいる場所や、仕事のことや家族のこと、今までの旅のことを話していると長蛇の列もあっという間に自分たちの番がやってきた。イスラエルの入出国審査は世界一厳しいと言われていて、質問にうまく答えられないと別室送りにされて数時間拘束されることもあるよう。
何を聞かれるのかちょっとだけ緊張しながらブースへ向かうとなんと聞かれたのは旅の目的だけ。中学1年生で習うサイトシーイングという一言だけを発して簡単に入国できてしまった。話が盛り上がってたから体感待ち時間が短いと思ってたけど物理的に短かったみたい。ツアー客が多かったからそんな時間かけなかったのかもしれない。理由はどうあれ世界一厳しいと言われるイミグレを簡単に突破し、最初の目的地までの旅仲間を見つけられたので幸先の良いスタートが切れたと思う。
ここからエルサレムに向かうため最低限のお金を両替してバス停へと向かう。一緒に向かう彼は最近子供が生まれたみたいで両替待ちの間テレビ電話で子供の様子をみていた。子供ができたのでもうしばらく一人旅はできないって言ってたな。何かを得るときは何かを諦めるもんなのかな。
バスでエルサレムまで行こうと決めていながら行き方を調べていなかったので、バス停までは完全に彼に任せてついていった。多分ここだと思うという場所につきバスが到着するのを待つ。一応近くにいた現地人にも確認したがここで合っているそうだ。
・・・なかなかバスがこない。バスが来ないのはいいのだが、それより気になっているのが旅行者が自分たちしかいないこと。ツアー客が多いとはいえ個人旅行者が自分たちだけってことはないだろうし、個人旅行者が値段の高いタクシーを使うとは思えない。と思った時、人任せにして何も考えずについてきてただ待ってたから気づかなかったけど、目の前の看板にエルサレム行きは移動したって書いてあった・・・
移動したと書かれた先に着くと他にも数人個人旅行者がいた。それでも満席の飛行機を考えるとかなり少ない。ツアーがメジャーなんだろう。30分ほど待ち、やっとバスに乗れるというタイミングでもう一人日本人女性がやってきて、声をかけられた。Mさんという彼女はタイ経由でイスラエルに来たらしく、入国審査で別室につれていかれ3時間程拘束されていたらしい。
バスで1時間程でエルサレムのバスステーションに到着した。バスでもほとんど寝てしまってあまり景色を見ずに来てしまった。酔い止めが効きすぎてる気がする。ここからはトラムに乗り換えてホテルのある新市街の中心地ヤッフォセンターへ向かう。最初に出会った彼はこのままヨルダンに入国するらしくここでお別れ。またどこかで会えたらいいな。
Mさんとは偶然にもホテルが徒歩1分くらいの位置にあったので、一旦ホテルへ向かい、まだチェックインできる時間ではなかったので、荷物を預けてそのまま一緒に旧市街へ向かって散歩することにした。
長くなりそうなので今回はここまで
Travel Diary 