Israel & Jordan Day1 Second half

2019/09/15

特に予定も目的地もなかった僕らは、チェックインまでの時間潰し程度に考えて旧市街へ向かいながら新市街を歩き始めた。

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歩き始めてすぐに感じたのは思っていた中東のイメージとは全く違うこと。googleストリートビューでホテルの近くを見たときは中東っぽいなって思ってたんだけど、実際に見てみると全然違う。確かに建物単体を見ると、古く綺麗とは言い難いが、車が走らずトラム専用に整備されたメインストリートや、その道を彩るショップやオープンカフェ、脇道に入ると石畳の道に並ぶアートっぽいお店がその建物とマッチしていて、街の風景はヨーロッパのように美しかった。ヨーロッパっぽいねーって話してたけどヨーロッパは行ったことない。

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歩く人もお洒落で綺麗な人が多く、イメージしていたイスラム圏特有の顔や頭を隠した服を着ている人はほとんどいなかった。

そして車が通らないというのは街の印象を作る上でかなり重要なんじゃないかと思う。アジアや中東の他の国では日々起きている、うんざりするほどの渋滞とクラクションの騒音は確実に街の美しさを半減させる。

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街歩きなんてそんなに期待してなかったのもあってかなりテンションは上がっていた。もうどこを歩いても写真を撮るところしかない状態でなかなか進まない。結局まっすぐ歩いて20分程度の距離を2時間近く歩き旧市街に到着した。

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旧市街は壁に囲まれた城塞都市で、7つの門から出入りが可能になっている。中はキリスト教徒地区とかユダヤ人地区とか4つの地域に分かれているが、その区分けは普通に歩いている分にはわからない。

聖地と呼ばれ、世界中から人が集まり、観光地としても有名な場所だけあり、門の付近まで来ると人でごった返していた。たどりつたヤッフォ門を通り中に入ると新市街とはまた違った街並みでここはイメージしていた通り、というよりイメージしていた以上に美しい街並みが広がっていた。街全体が世界遺産に登録されているだけある。

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そのまま人の流れについてスークへ入っていく。ここもまさに見たかった通りの風景でどこを切り取ってもいい写真になる気しかしなかった。夜はオレンジ色の光に照らされてもっと綺麗になることが容易に想像できて、夜にまた来ようと思った。そして横道にそれるのが大好きな人間には誘惑が多すぎる。どの小道も魅力的で、迷路のように複雑で、確実に迷うだろうな思うとどんどん迷い込みたくなる。ただ迷いだすときりがないので今日は人の流れについて嘆きの壁へ向かう。途中小さな案内板がいくつかあったので特に迷うことなくまっすぐたどり着くことができた。

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荷物検査を抜けると目の前に現れる嘆きの壁。こういう世界的に有名な、ネットとかテレビとかを通して見てた場所に自分がいるってのは不思議な気持ちになる。本当にあるんだなぁとか、遠くまできたなぁみたいな感動かな。芸能人に会う感じも近い気がする。この感覚はなんど出会ってもいいなと思う。

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嘆きの壁は入場口が男女分かれているのでMさんと一旦別れて壁の前へ。祈りのスペースに入る前に置いてある、頭を隠す帽子を被り、壁の前へと進んで行く。まずは歴史をもっとちゃんと知っておいた方が良かったなってこと。

正装をして、もみあげだけを伸ばした独特な髪形をした人達。壁に手を付き何度も腰を折りながら祈りを捧げる人、その手前で椅子に座り聖書を音読する人。それらの人や声が重なって作り出された雰囲気は歴史を知らなくとも圧倒され、カメラを向けるのもためらってしまう。沢山撮ったけど。

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壁の前までくると、ブロックとブロックの間の隙間に小さいメモが沢山挟まれていることに気づく。どれだけの人の祈りや願いなのだろう。そしてこの壁に何百万人が手を付いてきたのだろう。ユダヤ教じゃないけど壁に触れてみた。歴史や宗教は全然知らないけど、これだけ熱心に祈る人たちを見ると知りたいと思うようになる。

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一通り壁を体験した後、壁から少し離れた集合場所で合流した。そして壁の後ろに岩のドームというモスクが見えるのだが、そこへは指定された時間しか行くことができないようで、狙っていたわけじゃないが、ちょうど良く指定の時間になりそうだったのでそのまま岩のドームへ。中にはイスラム教徒しか入れないので外からみるだけ。

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基本的にどこかへ行った帰りは同じ道を通りたくないので、違う道を選択してしっかり迷う。趣味といってもいいくらい道に迷うのが好きなので楽しい時間だった。

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新市街に戻ってブランチ。適当に入ったけど、あとから地球の歩き方みたら載ってたから有名なレストランなんだろう。海外にくるとよくあることだけど、料理の量がとんでもなく多い、そして値段もとんでもなく高い。サラダとステーキとビール2本で1人3000円オーバー。この値段と量だと1人でレストランは入れない。街並みだけでなく物価もヨーロッパ並みだった。

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チェックインして一旦休んで、また夜に一緒にオールドシティへ行く約束をして別れた。シャワーを浴びてちょっと寝たらあっという間に夜。3日間取った中級ホテルであるシティセンターエルサレムはビジネスホテル程度のレベルで1泊8000円程度。フロントはフレンドリーで部屋も清潔だった。

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待ち合わせの時間に外に出ると、夜はちょっと肌寒くて、上着が必要な気温になっていた。中東ってもっと暑いと思ってたけど全然過ごしやすい。昼間通った道とは違う道を通りながら旧市街へ向けて歩いていく。夜はまた違った雰囲気でお洒落。途中見つけた階段を下っていくとショッピングモールみたいになっていて、ライティングも綺麗だし、ZARAとかurban out fittersとか、Rolexみたいなお店もあって普通に先進国だなって思った。そのモールを抜けて、気づくと旧市街に入っていた。門を通らずに入る道もあるんだ。

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夜の旧市街も思ってた通り綺麗。人も少なくて、お店も少しづつ閉じる準備をしていたけど、オレンジの光と、影と、先の見えない小道はダンジョン感たっぷりで楽しかった。だけどこの暗さは女の子の一人歩きには向いてないし、危険もあるかもしれないね。そのまま夜の嘆きの壁をしばらくみて、また違う道を通りながら新市街へと戻った。嘆きの影は24時間営業なのだろうか。

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お昼をかなり遅い時間に食べたせいでそれほどお腹が減ってなかったので、バーでお酒とポテトだけを頼んでおしまいにした。ポテトは案の定とんでもない山盛りで全然食べきれなかった。次の日の夕方からオリーブ山に行く約束をして解散。

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日本時間で土曜の昼過ぎから外に出ていたことを思うと、とてつもなく長い1日が終わった。ベッドに入ると落ちるように眠ってしまった。

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