Israel & Jordan Day2 自然と覚えるJewという単語

2019/09/16

この日は地球の歩き方を見たときから行こうと決めていたヤドヴァシェムへ。意外と博物館とか好きなの。

ヤドヴァシェムはトラムの終点であるヘルツルの丘という場所にあり、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺の犠牲者を追悼するための国立博物館になっている。しかも入場無料。

朝外に出ると今日も良い天気。全然中東とは思えない気候と街の雰囲気にいまだに違和感がある。トラムに乗る前に、初日に気になっていた十字路にあるパン屋で朝食を買う。広い店内に平置きで並べられたパンはぱっと見海外のパン屋って感じでかっこいいけど、ハエがすごい。潔癖な人は無理だろう。

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お店の前で海外らしい極端に甘いパンを食べきり、トラムに乗ってヘルツルの丘へ向かう。

車内は凄く混んでいて、奥へと押しやられてしまった。そこでボックス席に座っているアジア人と目が合う。旅行者かな。旅行者って大体リュック背負ってるのにその人は荷物がなくて、さっき行ったパン屋の紙袋を抱えてる。なんか顔赤いし凄い見てくる。朝から酔ってるのかな。様子おかしい人だな。なんとなくその姿から日本人っぽくないな。と思っていた。

次の駅でたまたま彼の目の前の席が空いたので、おそるおそる座ってみる。座るとすぐに、恐る恐るという感じで、日本語で話しかけられた。話してみると彼も1人旅で、大阪の電気系の公務員をやっている23歳くらいの若者だった。旅行での街歩きはいつも手ぶらだそうで、赤い顔は死海で焼けたそう。そんな焼けるほど日差しが強いのか。

明日以降で死海も行こうと思っていたので情報を聞いておく。有名な無料のパブリックビーチはエンボケックというビーチだけれど、2時間以上かかるらしい。1時間程で着く、エルサレムから一番近いカリアビーチをおすすめされた。1時間なら死海行ってその後ヨルダンまで行けるかもしれない。有益な情報をありがとう。様子おかしいとか思ってごめんね。そして彼の泊まっていたホテルはMさんと同じだという。有名なのかな。

ヘルツルの丘に到着し、そこからは歩いてヤドヴァシェムへ向かった。一緒に博物館に入ったものの初対面の人と一緒に見るもんでもないし、そもそもペースも違うので自然とはぐれてそのままになってしまった。特に気を使わずこんな感じで自然に出会って自然に別れてくのも旅のいいところだね。またどこかで。

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このヤドヴァシェム、Trip Adviserのランキングで2位になっていること、おそらく観光ツアーにはほぼ100%組み込まれているだろうこともあり、中は凄い数の人に様々な人種の人と言葉が飛び交っている。展示を見るのにも順番を待たないといけない。

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そしてイスラエルには男女共に18歳から2,3年兵役があるようで、軍服を着た若者も沢山いた。授業?の一環なんだろう。軍服を着てはいるものの、全然規律に厳しい感じではなく、今どきの若者らしい感じでちょっと安心した。兵役って生まれた時から当たり前にあるとなんとも思わないもんなのかな、それとも行きたいと思うのかな。

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中の展示は迫害が始まる前の平和なユダヤ人の暮らしから始まり、奥に進むにつれ時代が進んでいく作りになっていた。オーディオガイドも展示の説明も日本語対応していないので、半分くらいしか理解できない英語を読みながら進んで行った。展示されてるものは当然当時の物なのだが、ひめゆりの塔みたいに犠牲者の写真や名前付きで私物の展示が多くあるので生々しい。特に衣類は綺麗に残ってるんだけど、100年前に着てた人がいることを思うと正直ちょっと怖さを感じた。救われない内容がずっと続くので、どんどん重くなって引き込まれていく。この感覚結構好き。

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結局博物館を出るのに4時間近くかかってしまった。読みなれない英語と、内容の重さでかなり疲労を感じる。ヤッホセンターまで戻って、お昼に地元民に人気らしいMoshikoという店のサンドイッチ的な、イスラエルのファーストフードを食べた。ピタパンにギッシリと挟まれた野菜とフムスとコロッケは食べ応え十分で、1個でお腹いっぱいになった。その後は昨日気になっていた市場に行ったり、しばらく街を歩いたりした後ホテルに戻って一旦休憩。

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夕昨日一緒に行動したMさんと合流してオリーブ山へ。オリーブ山へはローカルバスを乗り継いでいくのだが、彼女がネット環境を持ってるので任せてただついていくだけ。googleって本当凄いよね。エルサレムのローカルなバスの乗り継ぎも案内してくれるなんて。もう迷うことなんてないんだろうけど冒険感は薄れるし、自分には必要なさそう。

バスの途中でイスラエルのNPO法人みたいので働いてる日本人と会った。凄い現地人に馴染んでてまったく気づかなかった。流石に現地で働いてるとその国の人みたいになるんだな。オリーブ山は治安が良くないみたいな話もあるんだけど、オリーブ山もベツレヘムも全然危険じゃないので是非行ってくださいって言ってた。だからと言って警戒を解く訳じゃないけど、現地の人の意見は貴重だなと思う。

オリーブ山の頂上に着いたのは日が落ちるちょっと前で、丁度よい時間だった。そこからの景色は確かに綺麗だったし、だんだんと日が落ちて変わっていく色はいつまでも眺めていられた。あんまり期待してなかっただけに凄く良かった。そして本当に一人じゃなくてよかったと心底思う。

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そしていつまでも眺めていた結果辺りは真っ暗になり、一緒にバスに乗って来た人達の姿は消えていた。そろそろ帰ろうという話になりバスを待つがなかなか来ない。この時間に戻るバスなんて本当に来るんだろうか。結局帰ろうと言い始めてから30分以上がたってもバスは来なかった。

確かにバスで走って来た道のりを歩いて戻るのは無謀だと思う。でも頂上から真っ直ぐ最短距離で下っていけば旧市街まですぐな気がする。

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T「もう歩いて降りない?真っ直ぐ降りてけばすぐ着きそうじゃない?」

Mさん「えっ。本気で?でももう少しでバスが来るかも・・・」

完全に乗り気ではない。夜のオリーブ山は治安が悪いと書かれているし、電気が少なく凄く暗いので当たりまえの反応かもしれない。しかも彼氏と一緒とかならまだしも、会って2日目の男と暗がりなんて、そいつが脅威になるかもしれない。って思うかも。でもバスが来る気がしなかったので。

T「じゃああと30分待ってみて来なかったら降りよう。」

と言い。結局来なかったので。半ば無理やり手を引いて山を下った。ちょっと怖がってたので申し訳ない気持ちもありつつも、10分程度であっという間に旧市街。歩くと最短距離でこれるから意外と近いね。

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新市街に戻ってオープンバーでイスラエル料理を。ニンニクの効いたフムスとひよこ豆のコロッケ、トマトと卵を煮込んだどれもイスラエルの伝統的な料理だった。お酒にも合うんだろう、Mさんはほぼ一人でワイン1本空けてた。どれも美味しいんだけどやっぱり量が多い。出されたものを残すは好きじゃないんだけどこの量は食べきれない。

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Mさんは明日の夜の便で帰国ということで、それまで一緒にベツレヘムへ行く約束をして解散した。

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