Israel & Jordan Day4 Dead Sea 浮きすぎて溺れる

2019/09/18

今日は結構ハードな日になりそうだ。もう少し寝ておこう。。。

この日の予定は朝一で死海に行き、一旦エルサレムまで戻ってそこからヨルダンに抜け、アンマンで1泊するというもの。

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朝8時のバスに乗って、1時間で着くというカリヤビーチへ行けば、午前中にはエルサレムに戻ってこれるだろうと予定していたが、さっそく朝起きれず予定が狂う。結局バスに乗れたのは9時。でも1時間遅れくらいなら問題ないだろう。

バスは死海へ向かうであろう観光客や現地人っぽい若い子達でいっぱいで、見た感じ日本人は2人組の女性が1組だけだった。

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出発してしばらくは荒野を見ながら進んで行く。街からちょっと離れると何もなくなるんだなぁ。そこから1時間もかからないうちに大きな湖が見えてきた。あれが死海か。確かにでかい。そして海の家のような小さな店舗もちらほらと見えリゾート感で出てきた。ということはカリヤビーチはそろそろだろう。聞き逃さないように注意して到着を待つ。

そしてついにその時が来た。

ドライバー「カリヤビーチ!カリヤビーチ!」

・・・・・・・・

・・・あれ?誰も降りないの?こんだけいて誰も?

そして外を見るとビーチという割にビーチが近くにない。はるか先に死海は見えているが歩いたら結構な距離だ。ここではないということだろうか。困惑しているうちにバスは出発してしまった。そしてそこからはどんどん死海とは離れていってしまった。

(やっぱり降りるべきだったんだろうか。時間も無駄にできないし、次に死海の近くに止まったら降りよう。)

そしてついに海岸線沿いに近づいてきた。さっきのカリヤビーチからはかなり離れてしまっているが、それでもここら辺ならまだ共用範囲内だ。止まったバストップでは10人程がまとめて降りた。ここで降りよう。海岸沿いのバス停でドライバーに「ここ死海?」と確認して降りようとすると「ここじゃない。まだ乗ってろ」と言われ、このやり取りを人が降りるバス停に着くたび何度も繰り返した。そして気づくとバスの人は半分以下になっていた。

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完全に降りるタイミングを失った。さっきのカリヤビーチで降りるべきだったんだ。そう思ったときには既に2時間近くが経過していた。そこからまた山間の道へ入っていき、あるバス停でまとまった人数が乗ってきた。その中に1人地球の歩き方を持った女の子がいたので話しかけてみると、パブリックビーチであるエンボケックビーチへ行くということだった。もはやどこで降りればいいかわからず、しかも今どこにいるのかさえ分からなかったので、彼女に合わせてエンボケックへ向かうことにした。そこからしばらくしてエンボケックビーチに到着した。

バスで会ったMちゃんは1人旅中で、インド⇒イスラエル⇒ブタペストと移動していくらしい。女の子1人でインドって凄い大変じゃない?と聞くと、2年だか3年インドに住んでいたそうで、今回はその時の友達達に会いに行っていたらしい。そしてインドが大好きすぎてインドの全州?を制覇しているらしい。全然そんな感じに見えないのに・・・

住んでいたのは確かチェンナイだったかな?なんでインドに住んだのって聞いたら、「初めて行った時に住むと思った」って(多分そう言ってた)。かっこよすぎる。言ってみたい。でも本当に早く海外に住む夢は実現させたいな。こういう人に会うたび思いは強くなる。

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バスから降りると物凄い強い日差しが照り付けてくる。エルサレムより全然きつい。でも夏の海っぽい。これは確かに焼けそうだ。降り立ったエンボケックビーチはパブリックビーチだけでなく、有料のビーチやショッピングモール、レストラン、ホテル等がそろったリゾート地のようになっていて、片側は死海、その反対側はグランドキャニオンのような断崖絶壁が広がっていて、その景色は壮観だった。。

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さっそくビーチへ近づいていくと、死海に入らずとも強い塩分を感じることができる。風に晒されるだけで携帯が塩っぽくなる。電子機器出しっぱなしは故障してしまう気がする。

ビーチに立っていた簡易更衣室で水着に着替え、サンダルを脱いで死海へ向かうのだが、砂浜ではなく塩の結晶でできた塩浜状態なので、足に塩が刺さって痛い。そして死海に入ると肌がピリピリする。特に掻いた痕や傷は痛い。こんなの目にでも入ったらとんでもないことになるだろう。

ある程度の深さまで入り、そのまま後ろに倒れるように浮かんでみる。簡単に浮く。不思議な感じだ。でも隣にいるMちゃんは浮くのが下手なのかなんかちょっと違う。浮いてるけどなんか危なっかしいというか、バランスが取れてないというか。見てて面白かった。

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しばらく浮力を楽しんだ後、今度は犬かきのように前に倒れてみた。こっちの方がより浮力を感じられる気がする。ただ浮きすぎて溺れそうになった。何言ってるかわからないと思うけど、浮きすぎると溺れるの。バランスが取れなくなって顔から水中に突っ込みそうになってかなり焦った。

前に倒れて浮くの難しいよ。とMちゃんに伝えると。へーと言いながら。同じ体制を始めた。案の定浮きすぎて溺れそうになり、しかも溺れ加減が結構派手だったっこともあり口に水が入ってしまったようだ。しょっぱいというより苦いって言ってたかな。この日一日中死海の味が取れないって言ってた。変なこと教えてごめん。

そして死海と言えば死海コスメが有名で、特に有名なのが泥パック。近くにいたおばさんが全身を泥パックしているのを見て、探してみたが全然見つからない。近くの人に聞いてもみんな「あっちだ!」としか言わない。どう見ても泥っぽいものがないんだよなー。結局わかったのは、死海の泥は海岸に普通にあるものではなく、パックをする場合は買う必要があるということ。死海にいけば泥使い放題だと思ってたのに。

しかたないので2人で1パック買ってシェアしてパックをしたが、本当につるつるになる。この後のヨルダンでガサガサに乾燥すると思うけど。

死海で浮くのは面白いし不思議な体験だけど浮く以外にやることがないのでそんなに時間が持たない。皮膚も痛いし。十分に死海を楽しんだので水のシャワーで塩を流して着替える。

時間もお昼すぎだったのでご飯を食べにショッピングモールへ。他の選択肢はホテルかマックか海の家。ショッピングモールは綺麗だけど閑散としていてレストランも少なく一部店舗は開いてすらなかった。結局イタリアン系のカフェみたいなところでパスタを食べて、海の家みたいなところでアイスを食べた。海とかプールの後のアイスってなんで美味しいんだろう。

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帰りのバスに乗るころには既に午後3時過ぎ、この時点でこの日のヨルダン行はあきらめてエルサレムにもう一泊することにした。バスを待っている間にwifiを借りてホテルを予約。昨日と同じホテルは取れなかったので、近くの同グレードのホテルを予約。

帰りのバスで前に座っていたおじさんが急に話しかけてきて、日本のコインがほしいと言ってきた。財布の中を漁り、今ある全種類のコインを渡してあげた。すると何かパウチされたものを差し出してきた。よく見るとイスラエルコインのフルコンプ。コインの収集家って多いもんね。うちにもいろんな国の余ったお金があるけどあれどうしよう。

エルサレムに着いたのは夕方5時過ぎ。ホテルにチェックインして、Mちゃん再集合してオールドシティへ。毎日来てるけどここは何回来てもいい。

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最後にガイドブックに載っていたフムスの専門店でご飯食べて解散。ここもかなりの量があって全然食べきらなかった。ちなみに最初に一緒に行動してたMさんも、博物館であった男の子もこのMちゃんも全員同じ宿という偶然。確かに綺麗だし安かった。

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解散したのは夜10時過ぎ、明日こそヨルダンだと思いながら部屋に戻ったところで問題が発生した。今回予約したホテルは一般的なフロントのあるホテルではなく、ビルの1フロアを買い取り、改装したホテルだった。なので一応管理人はいるようだが、24時間対応のフロントはなくチェックインも17時までと注記に書かれていた。そして鍵が存在せず番号式だった。番号はチェックインの時に聞いてメモしていたのでその通りにボタンを押し、扉を開ける

・・・・あれ?あかない。逆に回すのか。・・・・開かない。

何度やってもドアが開く気配さえ見せない。番号が間違ってるのか?いやそれはないだろう。実際に開けるとこ見てたし。なのにどうやっても開かない。しかたなく管理人室の扉を叩くが出てこない。あれ?もしかしていないの?ホテル入れなかったら明日のヨルダンも無理じゃない?しばらくフロア内をうろついていると外から帰って来た別の宿泊客がいたので、開け方を教えてもらった。さらに彼は部屋の前まで来てくれて開けてくれようとしたがそれでも開かない。

ちょっと気まずそうにしながら「ちょっとわかんないわ。番号違うんじゃないかな。ごめんな」と言いながら部屋へ戻っていってしまった。

これは結構ヤバいな最悪廊下で寝るのはいいとして、部屋に入れるのは何時になるんだろう。管理人に朝10時出勤とかされたら本当に困る。これはしかたない。スマホの機内モードを解除してローカルのネットワークにつなげて管理会社に電話してみる。いくらかかるかわかんないから早めに終わらせないと。というかこの時間につながるんだろうか。

プルルルプルルル・・・

これで出なかったら打つ手なしだ。頼む。

「ハイ。どうしましたか?」

T「このホテルの宿泊者なんだけど、鍵が開かなくて。どうしたらいいですか?」

「管理人室があるでしょ?そこで聞いてくれる?」

T「さっき行ったんだけどいないみたいだったよ?」

「いや、いるはずだからもう一回行ってみて。何回もノックしていいから」

といわれ電話をつないだままノックしてみたが出てこない。もっとしていいよというので。自分がされたら絶対うざいと思う量の鬼ノックを決めたところ不機嫌そうな管理人のおばちゃんが出てきた。寝てたんだな。起こしてごめんな。

おばちゃんに開かないと伝えると、番号を押してドアノブを左に回し扉を押した。やっぱり番号も開け方もあってた。でもやっぱり開かない。建付けが悪いのかな。と思ってみていたらおばちゃんの再チャレンジ。ドアノブを左に回すと同時にもの凄い勢いと力でドアを押した。

ズズッとズレるような音と共に扉が開いた。おばちゃん凄すぎ。でもこれは普通開けられないと思う。これで朝まで外に出ることはないし無事解決できたけどこの旅で一番焦ったかもしれない。無駄に疲れたし明日こそは朝早いので早く寝よう。

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※景色だけはいい部屋でした

明日こそはヨルダンへ。そしてここからは今度こそ一人旅。ビザがなくても国境越えられますように。

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