Phuket Day1 SEX DRUG R&R

2019/12/31-2020/01/01

タクシーはプーケットの中心地パトンへ向けて走っていく。辺りは街灯も少なく、点々と存在している小さな商店街のような場所には地元の人たちが集まっている。子供の姿も多く見かけた。アジアの田舎では子供が夜遅くまで外で遊んでいる姿を良く目にする。地域で子供を育てるという感覚が根付いていて危険は少ないという認識なんだろうか。これがどんどん発展して都市化していくと街の風景もそこにいる人も変わっていくんだろう。

しばらく走っていると至るところから花火が上がり始めた。ドライバーが「年明けだ。ハッピーニューイヤー」と教えてくれた。街で年越ししたかったけどちょっと間に合わなかった。去年は飛行機の中で、今年はタクシーの中、来年はもう少しちゃんと年を越せるかな。

車内で1時間近くがたち、なかなか着かないなと思っていたところ突然派手なお店が現れた。徐々に明るくなっていくのではなくいきなりフルパワーの明るさと派手さ。店頭には生の魚やエビや貝がディスプレイされ、露出の度の高い女の子が呼び込みをしている。特に目を引くのは天井に設置されている何頭もの大きなトラのオブジェ。思わず「おー」と声が出てしまう。今思うとこのお店がプーケットの全てを表していたような気がする。

眠らない街と言われるだけある。この日はホテルに着いて終わりだと思っていたが少しでも夜の街を見てみたい気になった。

ホテルはパトンリゾートという中級ホテル。パトンの中心のバングラロードから5分圏内にありながらも敷地が広く奥まった場所にあるため静かという立地的には最高のホテルだ。設備は若干古いが友達との旅行であれば十分だろう。チェックインするとメインの建物ではなく離れのような場所に案内された。広さは十分。

荷物を下ろし早速バングラ通りまで歩いてみた。
今まで20カ国以上旅してきて、各国の繁華街、夜の街を見てきたがここは圧倒的だった。本当圧倒された。この日は年越しということもあり余計に盛り上がっていたんだろう。2時近くになっているのに通りは狂った人で埋め尽くされていた。そしてそこら辺に散乱しているクラッカーの中身や紐スプレーの中身、転がっているビールの瓶。今でこの状態なのに2時間前はどんな状態だったんだろう。

とりあえず今日は明日に向けての予習だ。バングラ通りを端から端まで脇道にも入りながら歩いていく。バングラ通りのメインはバービアとクラブ。数十件のバービアの入った建物や欧米人が好きそうなタイプのバー、大きめのクラブが3、4件。横道に入るとゴーゴーバーやバービアが集まったストリートになっている。後はコンビニやレストラン、両替所やツアー会社が入っていた。

今日は店に入るというより大体の土地勘を付けておくのと、明日以降行ってみたいお店の目星を付けておきたい。ある路地を奥へ進んでいた所片言の日本語で話しかけられた。ベロベロに酔っぱらった欧米人だった。日本で働いていたことがるらしく、ちょっと変な敬語まじりの丁寧な日本語だった。フラフラしながら
「この街はヤバいですよ。最高です。また会いましょう」
と言って去っていった。お前がヤバい。
この街ヤバいなと思うと同時に、でもこの姿が正しいんだろうな、早くこうならないとなと思った。

一通り端まで歩くとビーチに出た。これがパトンビーチか。最大の繁華街バングラ通りを抜けるとパトンビーチ。もう最高でしかない。そのままビーチに入っていくとバングラ通りとは打って変わって波の音がメインの静かな空間になっていた。騒音に疲れた人たちが休みに来るんだろうか。人は沢山いて、みんなビーチに座って暗い海を眺めていた。絶対薬物関連はここにあるんだろうな。

海で一休みしてそのまま踵を返しバングラ通りをまた端へと向けて歩いた。昼から何も食べていない状態だったのでバングラ通りを抜けた正面にあった欧風のCAFE&BARみたいなところに入ってハンバーガーを食べた。基本的にはその国の料理を食べるんだけどなんでここ入ったんだっけ。でもタイに関してはこれで4回目特に食べ物を縛る必要ないかなと思った。

ホテルの部屋に戻ったのは3時過ぎ。長い一日だったな。年末の旅行は予定をほぼ入れない、何もしなくても良いがテーマなので早起きする必要もない。大体メインは夜に決まったし。なので目覚ましもかけずそのまま眠りについた。

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